developmental-disorders

発達障害

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自閉スペクトラム症 注意欠如多動症

自閉スペクトラム症

ほかの名称:広汎性発達障害、自閉症、高機能自閉症、アスペルガー障がい、自閉症スペクトラム障害、ASD

自閉スペクトラム症は、典型的には、こだわりと対人コミュニケーションの障がいのために、日常生活を円滑に送ることができなくなる精神の障がいです。育て方などは原則として発症に関係なく、生まれつきの障がいですが、症状の表れ方は軽度の人と重度の人で大きく異なります。症状が出てくる時期は人によって異なり、子どもの頃から診断がつく人と、大人になってから診断がつく人がいます。
原因は不明であり、原因に対する根本的な治療はありません。治療は対症療法や環境調整が中心になります。
当院では自閉スペクトラム症に対する治療として、標準的な治療を行っています。

ご本人が感じる不調

  • 周囲の人とうまくなじめない
  • 友人とうまくいかない
  • よく注意を受けるけれども治せない
  • 学校や社会でうまくいかない
  • いちいちこだわってしまい、先に進めない
  • 大声や大きな音が嫌いで、騒がしい場所には行けない

周囲の人が感じる不調

  • 空気が読めない、一人よがり
  • こだわりが強く、別のことをしようとすると嫌がる
  • 学校や社会で孤立している
  • 場にそぐわないことをしゃべり出す
  • うまく周囲と協調できない
  • 大きな音があると嫌がったり怖がったりする
  • 同じ服、同じ生活が好きで、変化が苦手である

起こりうる症状のまとめ

こころの症状
  • 空気が読めない、憂鬱、孤独感、不安、心配
からだの症状
  • 聴覚過敏、感覚過敏
行動の症状
  • コミュニケーションをうまく取れない、同じ行動を繰り返す、こだわりが強い、ほか者との協調が苦手、引きこもり

最後に

自閉スペクトラム症によく似た症状はほかの精神障がいでも見られることがあり、それぞれ治療が異なります。また、ほかの発達障害を合併していることがあり、正確な診断は医師などの専門職の診察が必要です。

注意欠如多動症

ほかの名称:注意欠如多動性障害、多動性障害、ADHD

注意欠如多動症は、典型的には、注意の欠如や多動、衝動性のために、日常生活を円滑に送ることができなくなる精神の障がいです。育て方などは原則として発症に関係なく、生まれつきの障がいですが、症状の表れ方は軽度の人と重度の人で大きく異なります。症状が出てくる時期は人によって異なり、子どもの頃から診断がつく人と、大人になってから診断がつく人がいます。
原因は不明であり、原因に対する根本的な治療はありません。治療は対症療法や環境調整が中心になります。
当院では注意欠如多動症に対する治療として、標準的な治療を行っています。

ご本人が感じる不調

  • 注意散漫で失敗する
  • 財布やカギなどをなくしてしまう
  • 落ち着かず、じっとしていられない
  • 順番待ちが苦手
  • 学校や社会にうまくなじめない

周囲の人が感じる不調

  • 注意散漫で、注意をしても直らない
  • 大事なものをすぐになくす
  • うろうろして、じっとしていられない
  • 静かにできない
  • 集団行動で周囲に合わせられない
  • 衝動的なことをしてびっくりする
  • 部屋が散らかり放題

起こりうる症状のまとめ

こころの症状
  • 衝動を押さえきれない、注意散漫、集中できない、気持ちが落ち着かない、憂鬱、不安
からだの症状
  • 特にありません
行動の症状
  • 多動、落ち着かない、ルール違反、ものをなくす、片付けができない、衝動行為

最後に

注意欠如多動症によく似た症状はほかの精神障がいでも見られることがあり、それぞれ治療が異なります。また、ほかの発達障害を合併していることがあり、正確な診断は医師などの専門職の診察が必要です。