delusional-disorder
妄想性障害
ほかの名称:パラノイア
妄想性障害は、典型的には、妄想(思い込み)のために、日常生活を円滑に送ることができなくなる精神の障がいです。育て方などは発症に関係なく、普通に生活していても発症することがあります。徐々に進行し、ある水準で固定化することが多いです。
原因は不明であり、原因に対する根本的な治療はありません。
治療は対症療法になります。各種治療により改善することが知られていますが、再発することがあります。当院では統合失調症に対する治療として、標準的な治療を行っています。
ご本人が感じる不調
- 自分の話を信じてもらえない、自分が信じていることをわかってもらえない
- 周囲の人とうまくいかなくなった、周囲のことが信じられない
- 眠れない
周囲の人が感じる不調
- やや現実離れしたことを主張していて、訂正ができない
- 怒りっぽくなった
- やや現実離れした行動を取り続ける
起こりうる症状のまとめ
こころの症状
- 思い込み(妄想)、被害的な気持ち、怒りっぽい、いらいら、不眠、頑固
からだの症状
- 特にありません
行動の症状
- 現実離れした行動、暴言
最後に
妄想性障害によく似た症状はほかの精神障がいでも見られることがあり、それぞれ治療が異なります。正確な診断は医師などの専門職の診察が必要です。